今議員任期審査件数50件の内 党区議団が半数以上を審査
杉並区議会の陳情審査率が極めて低い異常な状況が続いています。今議員任期の4年間で杉並区議会に提出された陳情171件のうち、議会で審査されたのは、たったの50件。審査率は29%と極めて低く、他区の議会と比較しても異常な実態です。多くの区民の声が取り上げられず、黙殺されている状況は極めて問題があります。
審査されなかった陳情は、区議会議員選挙が行なわれると審査未了とされ、新生議会へは継続されません。結果的に、121件の陳情が審査されずに、破棄されることになります。
陳情を委員会で審査するかどうかは、委員長の判断に任されています。そのため、陳情審査に後ろ向きの議員が委員長になると、全く審査されずに1年間の委員長任期を終了することも少なくありません。
党区議団は、各委員長に対して速やかな陳情審査を求めると共に、党区議団が委員長を務める場合は、積極的な陳情審査に臨んでいます。その結果、この4年間での審査件数50件の内、半数以上を党区議団の委員長が審査することになりました(下表参照。赤字の富田委員長は審査率100%)。
様々な機会に審査率向上を訴えてきた。当選直後の議会でも発言。
切実な住民の声に向き合い区民に開かれた議会に転換を
請願・陳情は、区政などに関する事項について議会に対し直接要望できる制度であり、条例上にも明確に定められています。請願(紹介議員が必要)は、日本国憲法第16条にも定められた国民の権利です。新生議会では、速やかな審査を実施すべく議会改革が求められます。
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