2月17日、杉並区議会保健福祉委員会が行なわれ、「補聴器」購入への助成制度を求める陳情が審査されました。
3千名以上の陳情署名 住民運動と党区議団で連携
本陳情は、2021年6月に議会に提出され、その後、現在まで陳情審査が行われてきませんでした。当時、同年9月の第3回区議会定例会では、党区議団は高齢者の「補聴器購入費助成条例」を提案。残念ながら、自民・公明・立民等の反対により不採択となりましたが、住民運動と連携し、補聴器購入費助成の実現に向けて、徹底論戦に取り組んできました。
その間、複数の住民団体が署名運動を継続実施し、その数は3101名にも上っています。
高齢者補聴器購入費助成制度を創設している23区各区
様々な機会に実施を求め質問を実施。
岸本区政で予算化 議会の態度も一変
今年度は今議員任期の最後の年度となり、審査未了の陳情は廃案となります。そのため、私は保健福祉委員会委員長に対して、積極的な陳情審査を要請。要請を受け、今回の審査が実現しました。
陳情審査では、提出者による補足説明も行なわれ、高齢者が補聴器を使用する必要性と共に補聴器の購入費が高いために使用することが出来ない切実な実態が示されました。
また「区民検診の診断項目への聴力検査の追加」「補聴器認定技能者の増員配置」「補聴器相談医の支援体制」等、補聴器購入に留まらず、補聴器を使用しやすい取り組みの拡充が求められました。
党区議団は陳情に全面的に賛同する立場から採択を主張。
自民・公明・立無等の各会派は、健診項目の追加や認定技能者の増員等の主旨に賛同できないとしつつ、助成制度は必要との認識を示し趣旨採択を主張しました。
■陳情に対する各会派の態度
会派
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自杉
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公明
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自民
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共産
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立無
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平和
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無維
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賛否
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趣旨
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趣旨
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趣旨
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採択
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趣旨
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趣旨
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不採択
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2021年度第3回定例会に党区議団が提案した「補聴器購入費助成条例」
条例は、65歳以上の非課税世帯に属する区民が、医師の診断に基づき必要な補聴器を購入した際、3万円を上限に区が助成金を支給するものです。
条例の採択に賛成したのは、共産・少数会派連携でした。
■条例提案に対する各会派の態度
会派
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自民
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公明
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共産
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連携
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立民
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平和
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無維
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賛否
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×
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×
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〇
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〇
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×
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×
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×
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自民・公明・立民・平和は条例提案時の態度を一変させ、今回の陳情には趣旨採択を主張した。
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