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新制度への不安と懸念の声が広がるなか「基準案」示される 保育・子育て分野の岐路に
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問題だらけの新制度...

 現在、杉並区では来年度から施行されようとしている子ども・子育て支援新制度の準備が進められています。
 新制度では「待機児解消」「子育て支援」が謳われていますが、認可保育所を増やすのではなく公費支出を抑え、安上がりな保育での対応が示されており、待機児童解消が実現できないどころか、保育の質の低下も懸念されます。
 制度の複雑さと国の作業の遅れにより、現場にも混乱も広がっています。

現行の区基準より低下する場合も...「保育の質」低下は許されない

 先の保健福祉委員会で、新制度の基準案が示され、パブリックコメントが実施されています。
 国基準に従うことにより、現行の区基準より保育士配置や保育室面積などが低下する場合もあり(下記事例参照)、「保育の質」が確保されないことも懸念されています。新制度への移行により、現行基準が低下することは許されません。

事例1 現行基準より低下する例

小規模保育事業A型(分園型)

※従来の認可保育所分園に相当

 

国基準

(案)

区基準

(現行)

新制度

移行時は?

職員数

1歳児6

職員1

1歳児5

職員1

国基準の

とおりに実施

保育室

0歳児

3.3

0歳児

5.0

国基準の

とおりに実施


事例2 現行基準を守る例

小規模保育事業B型(中間型)

※従来の東京スマート保育に相当

 

国基準

(案)

区基準

(現行)

新制度

移行時は?

職員

資格

保育士配置

5割以上

保育士配置

6割以上

現行区基準の

とおりに実施


現行基準を守り、向上させよ

 日本の認可保育所の基準等は諸外国と比較しても最低クラスですが、子どもの命と安全、豊かな発達のためには、必要最低限の基準です。そのために、多くの保護者は認可保育所への入園を求めています。
 本来、施設や環境の違いで、児童の成長や発達に格差が生じることはあってはならないことであり、児童福祉法でも「児童の最善の利益」を保障することが示されています。基準案についても、現行基準は守り、自治体独自に向上させることが必要です。

※パブリックコメント実施中

現在、基準(案)に関するパブリックコメントが行なわれています。
パブリックコメントの詳細はコチラ

【意見の提出期間】
7月11日(金曜)から8月10日(日曜)まで

【意見の提出方法】
以下の方法で保健福祉部子育て支援課新制度準備担当まで。または、区ホームページ「電子掲示板」(事前登録が必要)をご利用ください。
・郵便(〒166-8570、阿佐谷南1-15-1 保健福祉部子育て支援課新制度準備担当宛)
・FAX(03-5307-0686)
・Eメール(k-sien-k@city.suginami.lg.jp)
※パブリックコメントの詳細や基準案については、杉並区ホームページをご覧ください。
※基準案の問題点等は後日、ホームページに掲載します。

ぜひ、皆さんのご意見をお寄せください!

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山田耕平

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