2月12日から杉並区議会第一回定例会が開会しました。第一回定例会では、来年度の予算編成について審議し、区長の予算編成方針に対して各会派代表が代表質問を行ないます。
過大な貯めこみ止め住民福祉の向上を
今定例会でも私が会派を代表し、代表質問に立ちました。
質問では、住民の命とくらしを守るために、杉並区が責務を果たすよう求めました。
杉並区は、毎年度、財政調整基金(何にでも活用できる税金の貯めこみ)の積み増しが行われており、昨年末には主な基金総額は605億円に達しています。
前年度の23区決算状況を比較すると、杉並区の財政調整基金の積立額は83億1700万円強。23区平均の20億9000万円強を大きく上回り、23区比較でトップとなります。
一方、暮らしや福祉に関わる各決算額を他区と比較した場合、人口当たりの社会福祉費は20位、社会教育費は21位となる等、極めて不十分です(右下表)。さらに、毎年度、引き上げられる国民健康保険料の負担増等、区民の暮らしには度重なる負担が押し付けられています。
税金の貯めこみを優先し、医療や介護、くらしの支援のための財政投入が脇に置かれることは重大な問題です。過大な基金積み立てを改め、住民生活を守る諸施策の拡充に正面から取り組むことを求めました。
住民本位の区政へ転換を求める
代表質問では、区政運営上の重大問題となっている区立施設再編整備計画に基づく児童館やゆうゆう館の廃止、阿佐ヶ谷駅北東地区まちづくり、補助132号線道路拡幅等都市計画道路整備について、住民合意の無い計画強行を止め、住民本位の区政運営に転換するよう求めました。
杉並区と他区の比較
■財政調整基金積立額(H30年度)
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積立額
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順位
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杉並区
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83億1733万円
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1位
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23区平均
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20億9185万円
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―
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※財政調整基金は何でも活用できる基金。
■決算額の人口当たり比率(H30年度)
杉並区
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順位
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社会福祉費
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20位
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社会教育費
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21位
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老人福祉費
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15位
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商工費
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23位
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■児童一人当たり小学校教育費支出額(総額)
杉並区
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H27年度
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H28年度
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H29年度
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順位
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19位
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20位
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18位
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※東京都教育委員会 地方教育費調査報告書
■公共施設の人口当たり床面積比率(H30年度)
杉並区
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順位
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区立体育館
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23位
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集会施設
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22位
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公会堂・区民会館
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22位
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※特別区公共施設状況調査結果
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