6月3日、杉並区議会第二回定例会で一般質問に立ちました。西荻窪地域の道路整備と駅南側再開発問題、阿佐谷駅北東地区まちづくりについて、区の姿勢を正しました。
議員任期3期目、最初の一般質問。
商店等の立ち退き相次ぐ
西荻窪地域に重大な影響を与える補助132号線の道路拡幅計画の動きが加速しています。
この計画は、既存の11㍍道路を16㍍、場所によっては20㍍に拡幅するものであり、計画沿線の商店や住宅の多くが立ち退き迫られることになるものです。
防災上の根拠が崩れる
区は道路拡幅の必要性を防災性の向上やアクセスルートの確保等と説明しています。
一方、道路整備の必要性を証明する具体的なデータは極めて不十分です(下)。
今年度の事業認可申請を前にして、ずさんな手続きであり、問題です。
※道路整備の必要性の根拠が崩れる事態
1.延焼遮断帯の必要性を強調しながら、東京都の「防災都市づくり推進計画」において「整備地域・重点整備地域」にも指定せず。
2.当該路線沿道は地震被害シミュレーションのいずれの条件でも50メートルメッシュ内焼失棟数が0-1旨未満の青のエリア(下記)。
3.災害発生時に「青梅街道」と防災拠点「東京ガス西部支店」の相互連絡道路としてきたが、当該事業所は統廃合の対象に。
4.道路拡幅が予定されている地域の交通量調査では、経年変化で減少傾向。
5.今年度中に事業認可申請を進めるとしながら、道路整備にかかるコスト(総事業費概要)や効果検証を全く示せず。
杉並区地震被害シミュレーションより
拡幅計画沿道(中心の白線)の焼失棟数は極めて軽微となる。
計画見直しを求める声多数 3633筆の署名を提出
ずさんな手続きが明らかであるのにも関わらず、区は今年度中に事業認可申請を進め、来年度の夏頃には事業認可を取得する意向を示しています。住民に対する説明責任も果たさず、住民合意も無いまま計画を強行することは許されません。
区の極めて乱暴な道路拡幅方針に近隣住民から計画見直しを求める声が急速に広がり始めており、区議会には3633筆の陳情署名が提出されました。
この問題はTBS「噂の! 東京マガジン」でも報道されています。
住民合意の無い道路整備を止めるべく全力を尽くします。
※アンケート実施中
西荻窪地域の道路拡幅計画へのアンケート調査を実施しています。ニュースやポスティングでお配りしているアンケート(返信用はがき)にご意見をお寄せください。
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