最大23万人に被害の恐れも
公営住宅で使用されていた石綿(アスベスト)により、居住者が健康被害を受けていたことが明らかとなり、不安が広がっています。
石綿被害の患者団体が公表したのは、石綿が使われた住宅に住み、被害にあった女性(53)の事例です。女性は、1歳から22歳まで県営住宅に住んでいましたが、住宅の天井には吹付石綿が使用されていました。2015年に急に激しい咳に襲われ、石綿特有の胸膜中皮腫と診断。石綿関連疾患は、ばくろから発症までの潜伏期間が非常に長く、20年~40年後に中皮腫など悪性がんになる危険性があります。
患者団体が公表した調査結果では、32都道府県の公営住宅等、約2万2千戸で石綿が使用されており、最大23万人が石綿にさらされた(ばくろ)おそれがあると推計されています。
7月9日付け日曜版に詳細
※中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会等調査資料から杉並区内の公共住宅を抜粋
吹付石綿を使用していた団地
管理者
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団地名
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対策年度
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使用箇所
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東京都
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井草三丁目アパート1・2号棟
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2006
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廊下天井
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杉並区
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上井草三丁目アパート
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2005
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住居天井
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石綿含有ひる石吹付を使用していた団地
管理者
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団地名
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対策年度
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使用箇所
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東京都
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久我山一丁目アパート2(12)号棟
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2010
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住居天井
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東京都
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阿佐谷北三丁目アパート20号棟
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2007
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住居天井
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東京都
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阿佐谷北三丁目アパート25号棟
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2007
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住居天井
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東京都
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下井草二丁目第2アパート5号棟
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2007
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住居天井
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区内6カ所該当(判明分)全て対策工事は実施済み
杉並区内では、6ヵ所の公営住宅が該当(判明分・詳細は右下表)しており、いずれも既に石綿対策工事は実施されています。
しかし、石綿関連疾患は潜伏期間が長いため、石綿対策工事を実施する以前の居住者も含めた対応が必要です。
実態把握と情報開示、補償救済を
国は、石綿を使用していた公営住宅の実態を調査し、直ちに情報を開示すべきです。さらに、居住歴があるなど、石綿にさらされた可能性のある方への無料の健康診断や専門病院の紹介、補償救済制度の拡充等の対応が必要です。
石綿被害は被害対象が広範囲にまたがるため、国・都・区の連携した対応が必要です。引き続き、党国会議員団、党東京都議団と共に、対策を求めます。
■都営住宅にお住いの方、以前居住されていた方の問い合わせ先
JKK東京お客様センター 電話 0570-03-0072
IP電話やPHSをご利用の方 03-6812-1171
受付時間 9時~18時(土日・祝日は除く)
■区営住宅にお住いの方、その他、お気軽にお問い合わせください
杉並区議会議員 山田耕平 090-9973-0941
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