区の認識と事業者の実態にズレ
この間、認可保育所の大規模整備が行なわれ、2017年4月開設に向けた最終段階となっています。新規開設園は19園にも上り(公設民営園等を除く)必要な保育士数は300名を超えています。保育士確保は最重要の課題です。
質問では新規開設園における保育士確保状況を確認したところ、区は「ほとんどの園で充足している」「ほとんどの所で100%」と答弁しました。
一方、党区議団の独自調査では、既に保育士を充足した新設園は僅かであり、ほとんどの園で保育士募集をかけていることが明らかとなっています(下表)。事業者の実態と区の認識が異なる点について質問すると「事業者から報告を受けている。信用するしかない」などと事業者任せともとれる答弁が行なわれました。
数名募集
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2園
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2~3名募集
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2園
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1~2名募集
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5園
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若干名、募集中のみ、もう少し
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6園
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充足済み(募集なし)
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3園
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※新規開設園19園中18園を調査
多くの園で未だに保育士募集を行なっている実態が明らかになった。
新規開園に向け、区長が調査を約束
新規開設園において、保育士が充足していないことは重大な問題であり、事業認可にも関わります。「保育の質」を確保する上でも深刻な事態です。再度、事業者の実態把握と支援を求めたところ、区長が再調査を約束。事業者への実態把握を行なうことになりました。
区独自に保育士処遇改善を
保育士確保の第一義的責任は事業者にありますが、区の政策判断のもとで保育所の大規模整備に取り組んでおり、行政の丁寧な支援が求められます。
質問では、さらなる保育士処遇改善策を求め、他自治体で取り組まれている保育士への月一万円の独自補助などを検討するよう求めました。
区は、検討すると答弁しましたが、保育士確保に向けて、速やかな対策が必要です。
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