高さ約30メートルの高層化する校舎
8月25日、区は施設一体型小中一貫校建築のため、高円寺中のボーリング調査(地質・地盤調査)を強行しました。
高円寺地域の施設一体型小中一貫校計画は、杉四小、杉八小、高円寺中の三校を、決して広くない高円寺中の敷地に統廃合する計画です。そのため、校舎の大きさは南北に約72メートル、東西に約62メートル、そして高さは約30メートルと巨大化せざるを得ず「日が当たらなくなる」「プライバシーが侵害される」など近隣住民の暮らしや財産にも甚大な影響を与えます。
住民合意を無視し強行
この間、一貫校建設により、重大な影響を受ける近隣住民のみなさんが「高円寺北一丁目被害者の会」を結成し、近隣に「住民無視の巨大校舎NO」という横断幕を貼り、区の一方的な計画の押しつけに反対をする一方、代替案も提示しながら区と話し合いを進めていました。
この中で区は、住民が納得するまでは一切の工事を行わないと約束をしていました。しかし、区は8月の中旬からボーリング調査を行うことを書面で住民に一方的に通告。資材の搬入等の準備に着手しました。
これに対し、住民は「約束と違う」と抗議の声を上げ、搬入された資材を撤去することで区と合意しました。
しかし、区は、合意の翌日、突如ボーリング調査を強行しました。
今回のボーリング調査は、住民との合意を二重に踏みにじり工事を強行した暴挙であり、重大な問題です。杉並区政の暴走が深刻化しています。
区はボーリング調査を強行
近隣地域に張り出されている横断幕
小中一貫校計画の見直しを
この間、杉並区が進める小中一貫校計画の問題点がマスコミ等でも指摘されており、毎日新聞でも杉並区の問題を特集しています。
既に施設一体型小中一貫校としてスタートした和泉学園についても小中一貫校の検証は行なわれておらず、様々な問題が顕在化しています。
子ども達のより良い教育環境とくらしを守るため、小中一貫校計画は見直すべきです。
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