計画が二転三転、見通しの甘さを露呈...
杉並区が進める「待機児童解消緊急対策」は、各地で様々な矛盾を広げています。区の計画の進め方の問題点に加え、既存計画と緊急対策との矛盾点も噴出しています。杉並区の待機児童数の見通しの甘さと強引な計画の進め方が根本的な原因です。
保育所用地として購入した場所 保育室整備を止めて公園代替地に
今年の2月に行なわれた保健福祉委員会では、今計画で転用される向井公園の隣接用地(写真上・605㎡)を「区保育室整備用地として取得し、平成29年4月に開設する」との報告が行なわれていました。その際、定員規模は60名程度で園庭の代わりとして隣接する向井公園を活用することも示されています。
しかし、その計画が一転、向井公園そのものを廃止し保育所に転用、購入した用地は公園の代替用地とする方針に変更しました。
この間、近隣住民は当初計画通り、公園に隣接した用地に保育所を整備し向井公園を存続して欲しいと要望していました。しかし、区は住民の要望を一切聞き入れず、公園の転用に固執、購入した用地は公園の代替用地とするとしています。
区が取得した向井公園隣接の用地(605㎡)。保育所整備用地として十分な大きさとなっている。
日除けも設置されているが、あまりにも粗末なもの。
あまりにも粗末な代替地...
区が示す公園の代替用地については、あまりにも粗末な内容に怒りの声が広がっています。
遊具は全く無く、日除けもあまりにも簡易的なものです。日中も代替用地で遊ぶ子ども達もいない状況となっています。
既に存在している公園をわざわざ廃止し、設備もろくに整わない代替地を公園の代わりに使用するなど計画そのものが矛盾しています。
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