地域の絆と子供たちの未来の為に
6月6日、杉並区議会保健福祉委員会において、久我山東原公園の存続を求める陳情が審査されました。本陳情は、保育所用地として転用される東原公園について「地域の絆と子供たちの未来の為に、より良い形で残してください」という趣旨で、地元町会長、日頃公園を利用する児童の保護者らから提出されていました。
陳情は党区議団と他2会派が採択を主張しましたが、賛成少数で不採択となりました。
「久我山東原公園への保育施設建設計画」の見直しに関する陳情(他1件)について(要約)
○公園の利用実態を把握すること
○区南西部に保育施設が必要であれば、ともに考える時間と機会が必要であること。
○「子育て環境の質」に配慮した計画、施策を打ち出すこと。
○子どもが集い、他世代が集う久我山東原公園をより良い形で残すこと。
保健福祉委員会委員 陳情への賛否の結果
委員名
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会派
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採択※
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不採択
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渡辺 富士雄(委員長)
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公明
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―
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―
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小林 ゆみ(副委員長)
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自無
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○
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吉田 あい
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自民
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○
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井原 太一
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自民
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○
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横山 えみ
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公明
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○
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太田 哲二
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未来
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○
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山田 耕平
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共産
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○
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奥田 雅子
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平和
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○
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松尾 ゆり
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杉わ
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○
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井口 かづ子(議長)
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自民
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○
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※委員長は採決に参加しない
公園転用に賛成した自民党区議は、今計画の区の進め方は、住民にも区議会にも事前に情報を伝えることもなく大きな問題があり、乱暴だとし、会派内でも計画への賛否が分かれたと発言しました。
公園存続を求める声は地元住民のエゴではない
陳情提出者は陳情の補足説明に際し〝保育園の増設に反対するものではない〟とし、この公園が22年前、地域に公園が無いために住民と行政が共に造った経緯を説明。
〝日頃から近隣住民や子どもたちが集まり、利用頻度が極めて高い〟〝公園転用をせずに済む代替方法も提案しており、区は住民と共に考えてほしい〟と説明しました。
今回の問題は、保育園建設に反対する住民のエゴではありません。
住民不在のまま計画を決定し、地域住民に愛された公園を乱暴に転用しようとする区行政の問題です。
「杉並区、公園の保育所転用計画見直しを求める陳情は不採択」等、毎日・朝日・都政新報などで委員会審査の結果を紹介。
行政の失政を告発し、解決策を提案
区との質疑では私が質問に立ち、田中区長就任から数年間、認可保育所を増設してこなかった経過を指摘し、区長自らが作り出した『緊急事態』の問題を告発しました。また、計画の拙速な進め方の問題点や地域と共存する保育所整備の必要性を訴えました。
解決策も提案し、300億円を超える財政調整基金を活用し、民有地を取得・活用するなどの方法を提示しました。
保健福祉委員会を担当する私が質疑。当日は傍聴者も多く、マスコミ数社も取材。
区議会の責任が問われる
本陳情を不採択とした各会派からも計画の拙速な進め方に「猛省を促す」等の発言もありました。しかし、計画先にありき、区長追随で、今計画に関わる補正予算の継続審査を求める動議なども否決し、計画に賛成した議員の責任が厳しく問われます。
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