区長の重大な認識が明らかに...
3月8日(火)予算特別委員会で質疑に立ちました。重大な問題となっているあんさんぶる荻窪と荻窪税務署等用地の財産交換について、方針の問題点と交換に頼らない特養ホーム整備のあり方について、区の姿勢を正しました。
質疑の中で区長は、あんさんぶる荻窪の施設を長い年月をかけ住民と区行政が共に作り上げた事実について「一緒に作ってきたというのは、ちょっと私はよく分かりません」と答弁。この間の地域住民の要望や〝地域に愛された〟施設への無理解な態度に傍聴者から怒りの声が上げられました。区長自らが施設の価値を全く認識しておらず、その姿勢が住民不在の計画強行に直結していることが浮き彫りとなりました。
予算特別委員会で質疑
※住民と行政が共に作り上げ「地域に愛された」施設
あんさんぶる荻窪は設計段階から住民と行政が協議を尽くし「学童の充実」「市民が使いやすいフリースペースを」など住民の要望が取り入れられました。公募で決まった名前には「集う人が互いの個性を生かしながらこの施設を舞台に共に輝く」との願いが込められています。施設内の児童館は乳幼児から中高生まで年間延べ約5万6千人が利用しています。
敷地面積約1700㎡延べ床面積約4300㎡(屋上と駐輪場除く)。築10年、建設費約28億円。
あんさんぶる荻窪
あんさんぶる荻窪を失うことなく大規模特養ホーム整備は可能 区も認める
質疑では、財務省からの聞き取り内容を紹介し、荻窪税務署を隣地の宿舎部分に建て替え、現税務署部分の用地を定期借地で取得することで、大規模な特養ホーム整備が可能であることを示しました。(詳細は週刊ニュース225号)
党区議団の提案に対し区長は「いろいろシュミレーションをされて(中略)まあ、そういう考え方もあるかもしれない。」と答弁。
「計算上、机上の論理としては、そういうこともあり得るかもしれない。」などと財産交換に頼らない特養ホーム整備の可能性を認めました。さらに担当課長も「制度上できるかと思います。」との見解を示しました。
一方、区はあんさんぶる荻窪を失う財産交換方針に固執する姿勢を示すなど、道理の無い態度に終始しました。
財産交換方針の撤回を
この間、区は財産交換方針を〝大規模特養ホーム整備のために必要〟と強弁してきました。
しかし、質疑を通じて財産交換を行なわなくとも大規模特養ホーム整備が可能であることが明らかとなりました。区の計画を強行すれば、あんさんぶる荻窪を失う上、さらに39億円もの巨額の税金を投入し、同じ様な機能を持つ新庁舎棟を建設することになります。この様な道理のない計画は直ちに撤回するべきです。
コメントする