シールドマシン組み立て作業に向けた準備が進む
12月15日(火)外環道本線計画の東名ジャンクション(JCT)立坑工事現場への行政視察を実施しました。工事現場では、大深度地下を掘り進める本線シールドトンネルの組み立てに向けた準備が行なわれていました。
立坑工事現場の全体
長辺50m深さ70mもの立坑 シールドマシン一基に約70億円
立坑部分は短辺30㍍、長辺50㍍、深さ70㍍の巨大な構造物であり、この立坑内部にシールドマシンを入れ、大深度地下の掘進が行なわれます。シールドマシン一基の価格は約70億円程度とのことであり、東名側から二基、大泉側から二基の合計四基が大深度地下を掘り進めることになります。
立坑内部の状況。最深部にはシールドマシン投入口が見える。
※アメリカ・シアトルでのシールドマシン重大事故について
シアトルでは、地下道の掘削に日本製シールドマシンが使用されています。2013年12月、マシンの重大トラブルが発生しトンネル内で立ち往生。新たに立坑を掘り、シールドマシンを回収し修理を行なうという前代未聞の事態となっています。
視察での聞き取りでは、土質の粘性が高い場合、掘進が困難になるとの説明を受けました。外環道計画は住宅街直下のため、シアトルのような重大事故は許されません。
工事に遅れ、掘進開始時期は未定
本年6月、工事現場において古墳時代の横穴墓群が出土したため、発掘調査により工期が遅れており、シールドマシンの掘進開始時期は未定との説明を受けました。今後、工期短縮による影響が懸念されます。
コメントする