区内初の「児童館再編」 質の低下が懸念される...
杉並区が強行する区立施設再編整備計画が各地で波紋を広げています。強引な手続きによる計画の進め方は重大な問題です(
週刊ニュース196号に詳細)。
杉並区和泉地域では、区立施設再編整備計画が最も早く具体化されており、区内初となる児童館の再編(廃止)が行なわれる予定です。
この間、当該地域では新泉小・和泉小・和泉中を統廃合し、施設一体型小中一貫校「和泉学園」が建設され、今年四月から開校しています。
現在、和泉学園の校舎内には、旧新泉小の学童クラブが設置されていますが、ここに、さらに和泉児童館の学童クラブが移設され、区内最大規模の150名の学童クラブとなります。
前例の無い学童クラブの大規模化により、家庭的な保育をひとりひとりに保障することは困難になることが懸念されます。学童クラブ職員からも不安の声が寄せられています。
和泉児童館の廃止後は「子どもセンター」に転用される予定ですが、これまで児童館が果たしてきた機能は継承されず、子どもたちの居場所・拠点が失われます。
和泉学園学童クラブ平面図
和泉学園学童クラブ配置図
児童館施設には音楽室・図工室・図書室等が配置されているが、学童クラブ施設のみが移設されることになる。学校内の同様の施設も活用できない見通し(授業中の活用等のため)。
職員加配や保育内容も未検討
新たな学童クラブについては、職員の加配の状況や保育内容も未検討であり、先に行なわれた保健福祉委員会でも、具体的な方針は示されませんでした。
あまりにずさんな計画に現場からも批判が起きています。
区立施設再編整備計画を強行し、住民サービスの低下を招くことは許されません。和泉児童館を存続させるために全力を尽くします。
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