さらなる認可保育所の増設が急務 1600名以上が入園出来ず...
2015年4月1日時点の「保育所入所待機児童数(杉並区定義)が明らかとなりました。
前年度と比較して、若干状況は改善されていますが、依然として、待機児童を解消することは出来ませんでした。
一方、認可保育所については一六〇〇名以上の児童が入園出来ない事態となっています。本来は認可保育所に入園を申請した全ての児童が認可保育所に入園出来るよう保障するべきです。さらなる認可保育所の整備は急務です。
表1 認可保育所等の入所申込状況(2015年3月27日時点)
区 分
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人 数
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認可保育所の入所申込者数
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3,634人
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申込取り下げ・辞退者数
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153人
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認可保育所への内定者数
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1,944人
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認可外保育施設への入所内定者数等
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1,479人 |
※認可保育所への入所を申し込んだ人数「3,634人」の内、認可保育所へ入所できる人数は「1,944人」となる。多くの保護者は「保育の質」が確保されている認可保育所への入所を求めている。
表2 2015年4月の杉並区 保育所入所待機児童数(区定義)
今回、2015年4月1日時点では、2~5歳児の待機児童を解消することができました。
しかし、0・1歳児については、杉並区基準で42人(昨年116人)の待機児童数となり、解消は出来ませんでした。
今後、10カ所の保育所の新設をはじめ、既存園の保育定員の見直しや弾力化、新設園の4・5歳児の空き状況を活用した乳児の受け入れを行なうなど様々な手段を講じ、待機児童の解消に向けた取り組みが行なわれる予定です。
待機児童数定義の問題点について
■国と杉並の「定義」の違い
国・杉並区の待機児童定義は認可保育所に入園を申請した児童の内、認可外保育所に入所している児童を除いた数を待機児童数としています。杉並区の場合、国の定義に対して「より実態に応じた待機児童数」としています(表2参照)。国は、この間、待機児童定義のさらなる改悪を行なっています。
■認可保育所へ入園出来ない児童にすべき
本来、待機児童数の定義は認可保育所に入園出来ない児童とするべきです。国は2001年に待機児童数定義を大改悪し、認可外保育所に入所している場合は待機児童と把握しないこととなりました。しかし、大多数の保護者は安心して子ども預けられる認可保育所への入園を求めています。
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