一般質問で取り上げた保育待機児童保護者の深刻な実態の一部を紹介します。
◆父親はリストラで派遣社員 共働きでないと家計が回らない
昨年、子どもが生まれた直後に父親が正社員の職を失いました。職場が不景気でリストラを行なったためです。現在、父親は派遣社員として働いている状況です。
競争率が高い居住地域・JR沿線の保育園は最初から候補から外さなければなりませんでした。何とか保育園に入るために、苦労を覚悟で、自宅からも駅からも遠い保育園を志望しました。
今年四月の入園にかけていましたが、結果は不承諾。不承諾の通知が来てから毎日悩み、それでも解決策が見つからず、不安に押しつぶされそうな日々を過ごしています。
子どもが保育園に入園出来なかった場合には、夫に退職してもらい、母親が働くことを考えています。しかし、共働きを前提として、子どもを産んだため、どちらか片方が働けない場合には、家庭の収入が赤字となります。
もはや子どもを保育園に入れることを諦めて、どうすれば借金をせずに生活できるかを考える段階に来ています。
◆認可外保育施設は100名待ち...学生が復帰を待っている
都内の学校に常勤で勤める傍ら、自営業を営んでいます。
学生に実務経験を積ませるために、二つの仕事を兼務しています。直ちに職場に戻る必要があり、現在は、ベビーシッターに育児をお願いしながら、職場復帰をしています。しかし、ベビーシッターの費用が極めて高額で、このまま続けることは出来ません。
認証などの認可外保育施設も申し込んでいますが、出産に際し、体調が優れなかったこともあり、保活に出遅れてしまいました。10月に各園に問い合わせたところ、全ての園から100人待ちなので受付出来ないと断られました。このまま入園出来ないと学校に復帰出来ず、スタッフを抱える事務所も続けていくことが困難になります。
◆保育園に入れるために泣く泣く0歳から入園申請
昨年10月末に子どもが産まれ、保育園入園のために入園申請を前倒ししました。出産直後が丁度、認可保育園の申し込みの開始期間だったために、妊娠中から保活をしてきました。妊娠中にいろいろ調べていくうちに、0歳児でないと認可保育園に入ることはかなり難しい、1歳児になると加点(兄弟が他の園に在園している場合や認可外保育施設に入園している場合等の調整指数)されている状態でないとほぼ入れないということを知りました。本当なら1歳くらいまでは、側にいてあげたいと思っていたのですが、泣く泣く、5カ月で保育園に入れる決意をしました。しかし、先日届いた結果は入園不承諾。0歳児でも入れないとは思っても見なかったです。
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