依然として、深刻な実態・・・
杉並区で2014年(平成26年)4月入園を希望する保護者から、聞き取りをしていると「両親共にフルタイムで働いているが、入園出来なかった」という声が非常に多く寄せられています。
杉並区の場合、入園選考の基準となる保育指数は、
◆両親ともにフルタイムの場合 保育指数は40点
となります。
ここに、
◆認可外保育所に子ども預けている場合
◆兄妹が希望園に入園している場合 等々で指数に加点(調整指数)されていきます。
区から提供された資料によると
・1点の加点は531名
・2点の加点は550名
・3点の加点は183名
・4点の加点は219名
というように、調整指数により、さらに点が加えられることになります。
2014年の申請状況の指数分布を見ると、
・指数40点の方は、1263名
・指数41点以上の方は、1282名
となっており、認可保育所の受け入れ可能数1390名の受け入れ枠のほぼ全てを埋めることになります。
両親がフルタイムで働いていたとしても、認可保育所への入園は極めて厳しい状況です。
党区議団が作成した資料
また、各認可保育所に入園できた保護者の保育指数の最低ラインを見ると、多くの園で最低ラインが40点となりますが、
区内69の認可保育所の内、8園は入園の最低ラインが41点以上となっており、調整指数の加点があったとしても入園が困難な状況にもなります。
認可保育所のさらなる増設は緊急の課題です。
なお、先の予算特別委員会の質疑では、杉並区の保育指数について、担当所管より「指数の状況について公開する方向で検討している」との答弁を引き出しました。
足立区などではホームページ上で公開しており、杉並区も適切な情報公開が必要です。
いずれにせよ受け入れ枠を増やすことが求められます。
調整指数の加点が入園を左右する厳しい保活実態についての調査活動について、2013年4月17日のNスタに報道されました。
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