職員体制は子どもの命と安全に直結 民間丸投げの区の姿勢を改めよ
杉並区内の新設認可保育園で職員の年度途中での退職が相次いでいます。園に子どもを預ける保護者からの情報提供により、問題が明らかになりました。
そもそも、この園では、以前から職員体制を巡るトラブルが発生しており、新規に採用された職員がひと月で退職するなど、職員体制が常に不安定な状況でした。
今回、0歳児担任と4歳児担任が同時期に退職し、現場の引き継ぎも困難な状態になっているとのことです。
直ちに区に事実確認をしたところ〝すぐに手を打ち、立て直しをはかるよう指導した〟とのことでした。
この園の運営事業者は、関東近隣で保育事業を展開する株式会社であり、保育従事職員の待遇や現場の体制などが懸念されます。
この間、区内で新設される認可保育園の運営事業者の多くが、営利を目的とする株式会社です。営利目的の運営事業者は人件費などを圧縮することで利益を生み出すため、現場の職員に過大な負担を強いるケースが増えています。
杉並区が保育所整備を営利目的の民間企業に丸投げするのではなく、公立や社会福祉法人の設置に力を入れるよう求めます。
来年4月に新規に開所する認可保育園(株式会社) 入園案内より
※保護者からの情報提供の内容(退職する職員への聞き取りを行なった保護者より)
「常に無理なシフトを組まされてきた。現場は大変なことになっている。この間も待遇改善を求めてきたが、変わらなかった。体調を崩すことが多かった。10月は行事も多く、先日もダウンした。子どもたちが心配。父母会などを作り、意見を上げてもらいたい。」
※現場の職員の過酷な労働環境の実態です。
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