一方的な方針発表は問題 いったん白紙に戻し、再検討を
11月14日(木)、マスコミ各社が一斉に、杉並区と財務省の財産交換方針についての報道を行ないました。これは、杉並区と財務省の間で、区の「あんさんぶる荻窪」と財務省の「荻窪税務署及び隣地の国家公務員宿舎」を交換する方針が決められたことを受けてのものです。
「あんさんぶる荻窪」は、荻窪駅南側にある区の複合施設であり、2004年に建設されたばかりです。福祉事務所や消費者センター、児童館、社会福祉協議会等の各種機能と共に、会議室や学習室等も兼ね備え、住民や区内団体の拠点としても重要な役割を果たしてきました。
今回の方針は、議会には一切情報が提供されず、議会も突然の報道により状況を知りました。住民にも全く知らされず、区民サービスを削減する方針が決定されたことは大きな問題です。
一方的な方針決定は、いったん白紙に戻し、住民の意見を聞き取り、再検討することを強く求めます。
11月14日付朝日新聞より。
議員も新聞報道で事態を知ることに。現場の声を聞き取らない区長のトップダウン姿勢が目立っています。
住民サービス削減と一体ではなく、特別養護老人ホーム整備を実現せよ
党区議団は、この間も一貫して、廃止決定された国家公務員宿舎を活用し、特別養護老人ホームや認可保育所の整備を求めてきました。
先の区議会でも、今回の国有地について、私自身が特養ホームの整備を求める質疑をしたところです。この国有地は、荻窪税務署を別にしても3300㎡程度の広大な用地であり、特別養護老人ホーム(100床程度)の整備に十分な規模があります。土地の取得は、賃料を大幅に引き下げるための定期借地などでの活用も可能であり、今回のように住民サービスの削減と一体の財産交換などではなく、公有地を適切に確保し、特養ホーム整備を行なうことが重要です。
※あんさんぶる荻窪の機能移転先
施設
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具体的な内容
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福祉事務所
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荻窪税務署用地へ移転
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荻窪北児童館
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学童クラブ、小学生の放課後居場所事業は桃井第二小内へ移転。乳幼児親子の集いの広場(ゆうキッズ)は保健センター内に設置予定の(仮称)子どもセンターへ移転
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消費者センター
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荻窪税務署用地へ移転
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環境情報館
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H26年度内に移転(移転先は未定)
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社会福祉協議会
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荻窪税務署用地へ移転
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成年後見センター
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ボランティア・地域
福祉推進センター
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地下駐輪場
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現在の場所で維持を検討
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