保育室設置は緊急的・暫定的な対応 区民サービス低下を防ぐ手立てを
第一回杉並区議会臨時会で、提案された補正予算(区立保育室設置等に関する)についての質疑が行なわれました(補正予算の内容については、週刊ニュース前号参照)。
今回の区立保育室設置については、既存の区立会議室等六カ所を転用する計画のため、区民サービスの低下と一体のものとなっています。転用される会議室のなかには、利用率が極めて高い施設もあり、区民サービス同士を天秤にかける事態は許されません。
そもそも保育待機児童増加の原因は、区行政が保育需要予測を見誤り、適切な保育施設整備を怠ってきたことに原因があります。失政のツケを区民サービスが受けることになった事態を区行政は深刻に受け止めるべきです。
質疑では〝会議室の転用は、緊急的・暫定的な対応である〟〝認可保育所の増設に向けて、国公有地の活用を始めとする努力が検討されている〟こと等が示されました。
党区議団は、待機児童問題の深刻さを鑑み、議案には賛成としましたが、区民サービス低下を引き起こすことなく、保育施策の拡充を求める立場から3点の意見(右下)を付し、緊急の申し入れも実施しました。引き続き、区民サービス低下を防ぐために取り組みます。
※党区議団が付した3点の意見
1. 保育室整備計画と平行して、周辺の公有地活用等の努力を直ちに行ない、認可保育所を整備し、当該保育室の機能を移行すること。
2. 利用制限を受ける区会議室の代替機能の確保を早急に行なうこと。
3. 対象となる区会議室は極めて利用頻度の高い施設であり、転用はあくまで緊急的・暫定的な措置とし、今後、会議室機能を復活させ、区立施設再編整備の対象としないこと。
党区議団で緊急の申し入れを実施
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