荻窪消防団第三分団で視察研修へ 被災地・福島県を訪問
6月30日(日)荻窪消防団第三分団で視察研修を実施。私も団員の一人として参加しました。
研修先は、福島県南相馬市(杉並区と災害時相互援助協定を締結している地域)で、東日本大震災の津波による被害と原発事故の放射能汚染の被害を受けている地域です。
直接、現地の状況を見ることにより、「被災地域で何が起こったのか?」「復興の行方はどうなっているのか?」などを考える機会とするための視察です。また、現地の消防団とも交流し、災害発生時に果たした役割などを学ぶ機会としての研修です。
前日、夜出発(バス泊)で、現地へ
福島県までの移動には時間がかかり、現地の滞在時間を少しでも長くするため、前日(夜発)でバス車内で一泊。30日早朝に福島県に入り、午後3時頃に帰路に着くという強行スケジュールでした。かなりハードなスケジュールですが、そこは消防団員、しっかりと視察研修を行ないました。
飯舘村通過中、放射線量が一気に引きあがる・・・
南相馬市に入るため、途中で飯舘村を通過しましたが、持参した放射線量測定機の数値が一気に引きあがり、毎時1.0μsvを超えました(バス車内)。
毎時1.0μsvを計測
時速60キロ程度で移動するバス車内でも高い放射線量を計測し、放射能被害の深刻な実態を垣間見る気がしました。なお、飯舘村の放射線量も徐々に低下しているそうですが、依然として、深刻な状況です。
津波被害の爪痕が生々しく残る・・・
津波により倒された電柱
津波被害を受けた家屋。住むことが出来ず、被災当時のままとなっている。
現地の方の案内を受けて、南相馬市南端の小高区へ。住民の出入りは出来るようになっていますが、今なお、宿泊には制限がある地域で、復興が進まず、津波被害の爪痕が生々しく残っていました。
救援にあたった消防団員が命を落とした
現地の消防団の方から、当時の状況について説明を受けました。道すがら、津波被害を受けた消防車両があちこちにありました。救援にあたった多くの消防団員が命を落としたそうです。
津波被害を受けた消防車両
当時、消防団員は行方不明者の捜索も行ない、遺体発見現場に立ち会うことも多く「子どもの遺体を見ることは本当に辛かった」と被災当時の悲惨な実態が語られました。
災害に強い街づくりへ "いざ"という時の備えを常日頃から
今回の視察研修により、大規模な災害発生を想定した街づくりの必要性を痛感しました。また、災害発生時に真っ先に救援にあたる消防団員の役割も重要になっています。緊急時を想定した訓練に励むと共に、消防団員の増員も急務の課題です。
消防団員を募集中ですので、興味のある方は、お気軽に声をおかけください。
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