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「保育園増やし隊@杉並」のシンポジウム 保護者の熱意が行政・議会を動かした!
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行政の責任者・各会派の区議会議員・都議会議員も参加!
 
 3月24日(日)杉並区で待機児童の異議申し立てをした「保育園増やし隊@杉並」のみなさんによるシンポジウムが開催されました。
 多くの保護者のみなさん、行政の責任者(担当所管の部長、係長)、各会派の区議会議員、複数のメディアが参加しました。
 日本共産党杉並区議団からは、私のほか、鈴木信男区議、金子けんたろう区議、富田たく区議が参加。吉田信夫都議会議員も参加しました。
 参加した会派は(多数会派順)「自民」「公明」「民主・社民」「共産」「ネットみどり」「無所属区民派」「みんな」という7会派に及び、党派の違いを超えた意見交換の場となりました。

多くの人が待機児童問題に関心を持つ機会に

 シンポジウムは大変、参考になる内容でした。
 最初に「保育園増やし隊@杉並」代表の曽山さんが、運動の経緯を紹介。普通の保護者が行動を起こした理由、「保活」と呼ばれる保育園探しの厳しさ、多くの保護者が認可保育園への入園を求めていること等の切実な実態が話され、保育現場を巡る事態の深刻さに会場が聞き入りました。

 私も議員になってからの2年間、保育待機児童問題に取り組んできましたが、その2年間、また、この十数年間で見ても「これほど真剣に、様々な立場の人間が待機児童問題に関心をもったこと」は無かったと思います。
 今、保護者の熱意と行動力が日本社会を動かし始めています。
 私たち政治家は保護者の思いにしっかりと応えなければいけないと強く感じる機会となりました。

今後の杉並区で、実践すべき施策も

 講師の猪熊弘子さんの話も参考になるものばかりでした。杉並区でもすぐに実践できる事例をいくつか紹介します。

事例1 大規模マンション等の設置の際、一階部分に保育施設を設置を要請する。
 大規模マンションの増設に伴い、多くの子育て世代が居住するため、小中学校の需要と共に、保育需要も高まります。
 近隣の小中学校だけでなく、保育所の整備も視野に入れ、街づくりを進めることが必要になっています。
 マンション増設計画の早い段階で、保育施設設置計画を検討することが重要となります。

杉並の場合
 現にURプロムナード荻窪の一角には保育施設(認証)が設置されています。
 また、区内延べ面積5000㎡規模の大規模マンションは23.24年度で8件(H25年1月時点)です。
 今後も区内での大規模マンション設置の可能性は大きく、街づくりと一体に保育所整備を進めることが重要になります。

事例2 母子手帳発行の際、来年の保育園入園の意思を確認、保育需要を把握。
 出産する場合、母子手帳が発行されます。母子手帳発行の際に、出産後の保育園入園の意思確認を行なうことで、来年以降の保育需要を把握することができます。

杉並の場合
 母子手帳発行数は毎年度4800前後で推移しています。杉並区内で母子手帳が発行されない場合もありますが、大まかな実数を把握することは十分に可能です。

 実は、これらの情報は、事前に予算特別委員会での審議用に資料請求していましたが、ここまでの活用法は考えていませんでした...。
 踏み込みが甘いと反省中です。今後、杉並区で実践できる事例を研究します。

多くの保護者の願い「認可保育園」の増設を!
 
 猪熊さんの話しで印象的だったのは「乳幼児(1歳~5歳)までの間は、子どもたちが人生の中でもっとも成長する時期でもあり、育つ環境によって大きな影響を受ける時期」「この時期に、子どもたちの豊かな成長を保障することが大切」ということ。
 また、実際に多くの現場を見てきた経験談も紹介され、掛け替えのない子どもたちの命と安全を守るためには、認可保育園の増設が必要ということも語られました。
 その後の質疑応答でも、多くの保護者は「子どもたちの成長と安全をしっかりと守りたい」との思いで、認可保育園への入園を求めているということも交流されました。

 この保護者の切実な願いに応え、認可保育園の増設をしっかりと進めるのが、私たちの役割です。引き続き、認可保育園増設に向けて、全力で頑張ります。

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山田耕平

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