スマート保育の設置基準は自治体ごとに設定
昨日、予算特別委員会で質疑に立ちました。保育待機児童問題や区の緊急対策について、様々な角度から質疑を行ないました。(全体の質疑内容・総括は後ほどアップします)
今回、杉並区が発表した「待機児童対策緊急推進プラン」の中でも、注目されるのがスマート保育(以下、スマ保)の活用です。スマ保の詳細は
コチラ(26ページ)
コチラも(8、9ページ)
スマ保を簡単に説明すると、空き家、空き店舗、空き公共施設等を活用し、区市町村が独自に基準を設定、実施する定員 6 人以上 19 人以下の小規模保育のことです。都からの各種補助が受けられます。
今回、杉並区がスマ保第一号となる見通しで、自治体独自の設置基準がどのような水準になるのかが、多くの保護者・保育関係者から注目されていました。
スマ保は新規事業でもあり、子どもの安全を守るためには「認可基準に準ずる」基準であることも求められていました。
私も、先日行なわれた保健福祉委員会で「設置基準は認可基準とすべき」ということを再三、主張しましたが、明確な答弁がないままだったため、今回の予特委は正念場と位置付けて、質疑に臨みました。
本日の予特委で、保育室並みの基準が必要と明言
昨日の質疑では、スマ保の設置基準は未だに明確にされませんでした。
しかし、「認可基準にすべき」とのしつこい質疑に、所管も最後は"区立保育室※の保育の質"に言及し始めました。一歩前進という印象。
※ちなみに区立保育室は認可基準に準じています。
実は、事前に聞いていた情報では、認可基準では無く、認証基準になるとも聞いていましたので、質疑の持ち時間の多くを費やし、じっくりとした質疑を行ないました。
本日の予特委で区は"昨日の検討により、区立保育室並みの基準が必要と認識している"とのこと。
やりました!さらに、一歩前進!
昨日の質疑後、再度の検討が行われた模様です。
まずは、子どもの命を守る最低限ラインの確保となりそうです。
なお、実際に「認可基準に準ずる」ものとなるかについては、今後も注視する必要があります。
今後の動向にも大きな影響
スマ保第一号となる見通しの杉並区の設置基準が「認可基準に準ずる」ものとなれば、後に続く、他の自治体にも大きな影響を与えます。
引き続き、認可基準を実現するために全力を尽くします。
認可保育所の増設に本腰を入れること
私たちの立場は
認可保育所に入れない待機児童が増加しているもとで、認証保育所やスマート保育の補完的役割を否定するものではありません。
しかし、多くの保護者は子どもを安心して預けられる認可保育所への入園を求めています。保護者の願いに沿って、認可保育所の大幅増設をスピード感をもって進めることが必要です。
なお、杉並区の場合、未利用の国・都有地が残されており、都市部の用地不足を解消するためにも、公有地を計画的に取得し、施設整備をはかることが求められます。
今後、認可保育所の増設にも全力で取り組みます。
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