認可保育園入園を求める保護者が区窓口に詰め掛ける
先月から12月中旬にかけて、杉並区の保育園入園申し込みが行なわれました。
連日、多くの保護者が来庁し、入園申請や〝少しでも入園出来る可能性のある〟保育園を探していました。
保護者に直接、話を聞いてみると、ほぼ全ての保護者が認可保育園へ子どもを預けることを希望しており、その理由は「園庭や保育室などの施設が整っている」「職員体制がしっかりしている」「子どもを安心して預けられる」など、子どもの安全と健やかな成長を願うものでした。
「私の子どもは入れないと断言された...」
ある母親は、保育指数(保育の必要性を判断する点数)が足りず、区の担当者から、「認可保育園には入れない」と現状の厳しさを突き付けられたそうです。母親は「これから認可外の保育施設を探します」と肩を落として帰っていきました。
今、区内の認可保育所の不足は深刻な状況です。
窓口で申請を待つ保護者
税金の使い道を正せば福祉施策の拡充は充分に可能
杉並区は今後、財政のダムとして、五五〇億円の基金積み立てを行なう予定です。待機児童や特養ホーム待機者の増加など、区民の暮らし向きがますます大変になっているなか、税金の貯め込みを優先する区政を転換することが必要です。
今年度10月に開設予定で、急遽、計画を断念した井草地域の認可保育園は、定員110名です。計画の不足分を、どのように補うのか、区の責任が問われます。
また、既存施設の定員増で待機児童を解消するのではなく、認可保育園の抜本拡充こそが、待機児童解消の最善の道です。
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