増加し続ける待機者... 特養ホーム増設は急務の課題
9月26日(水)、決算特別委員会で質疑を行ない、高齢者施策と特別養護老人ホーム(以下、特養)の増設、介護保険制度について取り上げました。
現在、杉並区の特養の待機者(特に緊急性の高いAランク待機者)は増加の一途を辿っています(下表)。
A
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B
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C
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合計
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999人
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659人
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197人
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1855人
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入所希望から入所までの期間
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区内
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区外
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その他
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合計
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平均期間
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8ヵ月
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4ヵ月
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9ヵ月
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6ヵ月
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※2012年8月末時点
老々介護や家族介護による家庭崩壊など、介護問題は深刻化しており、特養を始めとする施設整備と在宅介護を支える介護基盤の整備が緊急に必要になっています。
杉並では、今後3年間に300床の増設を計画していますが(右下表・現状263名)、圧倒的に不足している現状です(下表)。
今後の特養ホーム施設整備計画について
総合計画(今後10年間の杉並区の計画)に基づき定員1000人、実行計画(2012年度~2014年度までの3年間)で定員300人増を目標に、用地確保や建設助成などにより、民間事業者による施設整備を進める予定です。
開設予定
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計画施設
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定員予定
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2013年5月
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和田一丁目
都有地
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80人
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2014年2月
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高円寺北一丁目
区有地(増床)
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57人
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2014年4月
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和泉四丁目
区有地
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66人
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2014年5月
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和田一丁目
民有地
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60人
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決算特別委員会にて
都市部での用地不足の解消へ 国有地の積極的活用を!
Aランク待機者が1000名弱となっている杉並区で、300床の増設計画は不充分です。抜本的な拡充を図る必要があります。
区内の国有地が次々と民間売却される現状をストップし、特養の増設等への土地活用を行なうよう求めました。
直近では方南町住宅跡地(9000㎡強)も民間売却される予定となっており、住民の財産である公有地の有効活用を積極的に行なう必要があります。
質疑では、荻窪住宅の建て替えにともなう増設や、南伊豆健康学園跡地での増設など、今後の特養増設に向けた検討状況が示されました。
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