議員の一般質問を軽視...会派を超えて批判の声
現在開会中の決算質疑では、議会と行政の関係性について、度々、問題が指摘されています。
今定例会の一般質問では、党会派議員の一般質問に対し、まともな答弁が無いのにも関わらず、その翌日に配布された保健福祉委員会資料では答弁では示されない事細かな内容が報告されていました。議員の質問権を蔑ろにする事態であり、杉並区議会議長も問題視。その後の保健福祉委員会で議会軽視の問題を追及すると所管部長が謝罪をしています。
他会派の質問に対する答弁でも、同じ質問に対し、会派ごとに答弁内容に差を付けるなど、異常な答弁が相次いでいます。
決算特別委員会で、区長の政治姿勢、議会軽視の問題点を追及。
公園転用の保育園問題 代替公園確保の約束反故
当該年度は公園転用の保育園整備が強行され大きな問題となりましたが、その際〝代替公園を確保する〟との区の約束が未だに果たされておらず、住民や議会との約束が反故にされていることが明らかとなりました。
※この間の異常な答弁等の数々...
職員の健康問題を議会に責任転嫁
区職員の健康問題に関する質疑では、職員の自死が発生していることに触れ、管理職も含め職場での長時間労働の実態を把握し、放置しないことを求めましたが、区長は「仕事の在り方、組織の在り方を考える必要がある」としながら、一方で、年4回(各1日)の議員の質問通告が管理職の負担になっている旨を答弁。職員の健康問題の責任を議会に転嫁するような姿勢に、多くの議員から怒りの声が出されました。
議会のチェックが入りすぎるとものが進まない
この間の区立保育園の民営化について、保護者に配布された議事録には「こういった計画関係というのは、議会のチェックが入り過ぎてしまうとものが進まなくなってしまう」という内容が示されており、会派の違いを超え、問題視する声が相次ぎました。
区長が謝罪するも形だけ...緊張感のある関係が必要
決算質疑では、この間の一連の議会対応や反区民的な区政運営の問題点を指摘、区長の政治姿勢、議会軽視の実態を厳しく追及しました。
区長は「不手際については反省する」と答弁し、自らの政治姿勢の問題を一部認めました。一方、その答弁以降の質疑においても不適切な答弁(先の区長選挙の対立候補に関わる内容)が繰り返されており、異常な態度は改められていません。
本来、行政と議会は二元代表制のもと、お互いに緊張感のある関わりが求められています。区長の政治姿勢の問題点は今後も厳しく追及します。