積極的な陳情審査を実現 開かれた議会運営を目指して
この間、杉並区議会の請願・陳情の審査率が極めて低く、23区の中でワースト2位であることなどが大きな問題となっています。
住民の権利を侵害する現状を改善するために、現在開会されている区議会第1回定例会において、党区議団は請願・陳情審査率の向上に取り組んでいます。
党区議団が常任委員会の委員長を務める都市環境委員会では、委員会に付託された3本の陳情を審査、1本を処理しました。
この結果、委員会に付託された陳情は、残り3本(継続審査中や既に願意が満たされた等)となりました。
※審査に背を向けた保健福祉委員長...
私が所属する保健福祉委員会においても、請願・陳情が19本付託されています。現時点でも署名が寄せられている陳情などもあり(児童館の存続を求める署名は今議会で3500筆を超えた)、速やかな審査が必要です。今議会で委員長(公明党・島田議員)に対して、陳情審査を求めたところ
・付託されている陳情は、現時点では審査は困難、また、慎重に取り扱うべき段階にある。
・議員の任期満了に伴い廃案となることも承知しているが、単に放置しているわけではない。
・今後も区の置かれる状況を踏まえつつ、適宜・適切に判断する。
などと、答弁。事実上、陳情審査に背を向けました。住民の権利を侵害する重大な問題です。
「狭き門」公営住宅を増やして
都市環境委員会では、区営住宅の増設を求めることに関する陳情を審議しました。
現在、区営住宅の応募倍率は10倍を超え、入居できない住民が数多くいます。また、住宅の老朽化も大きな問題です。
区営住宅や高齢者・障がい者の福祉施設の増設、改築・改修は住民の切実な要望となっています。
公営住宅の増設や老朽化への対応は住民の切実な要望となっている。
「公営住宅不足の認識なし」住民の実態を把握しない区...
質疑では〝所得が下がるなど困難を抱えた住民が公営住宅に入居できない〟問題を取り上げ、区の認識を質したところ、区は「民間住宅をあっせんしており、不足しているとは思っていない」と答弁。住民の実態を掴んでいない不誠実な対応に終始しました。
区の姿勢は極めて不十分ですが、住民の要望が直接、議会に示されることにより、問題を顕在化させることになりました。
引き続き、積極的な請願・陳情審査を実現するために力を尽くします。