行政の姿勢が大きな問題 議事運営に住民の構成員を
5月9日(水)第七回外環の地上部に関する話し合いの会が開催されました。
この間、東京都の議事運営が問題となり、住民の意見や要望が取り上げられない事態が続いてきましたが、第七回も再び、議事進行上のトラブルが続出し、会議が紛糾しました。
都側の議事運営が改善されない現状を改善するためには、住民側の構成員を含めた議事進行に変更する必要があります。
国の説明と都の言い分 矛盾が明らかに
参加した構成員からは、議事進行上の問題と共に、行政と住民の認識に大きな乖離があるとの指摘もされました。
行政は、外環本線と外環の2を別々の都市計画と捉え本線とは別にして、外環の2の検討を進めています。
しかし、住民にとっては本線・地上部共に一体の計画であり、本線の影響や効果を抜きにして、両計画を別々に議論することはできません。行政と住民の認識には大きなズレがあります。
そもそも、国の担当者は外環道本線地下化の目的は「地上の移転等の影響を極力小さくする」ためとしており、「外環の2」都市計画の存在自体が外環本線地下化の目的と矛盾しています。
都が、このような経過を認識せず「都市計画に残っているため地上部街路を検討する」との立場でいる限り、住民との認識のズレを埋めることはできません。
住民の声を受け止めよ
外環道計画は歴史的な経過があり、周辺住民は数十年もの間、外環道問題に翻弄されてきました。
現在、行われている「話し合いの会」は住民の願いを踏みにじるものです。直ちに、都の姿勢を改め、住民の声を受け止める議事運営に正すべきです。
※傍聴者から寄せられた声
◆外環の2計画周辺に住む男性
本当に行政側は住民の声を聞こうとしているのか疑問です。
先に結論ありきで「話し合いの会を開き、住民の声を聞きました」というアリバイを作っているだけではないのか?
◆全ての話し合いの会を傍聴している女性
これまで開かれた全ての説明会に参加してきた一住民として、毎回非常に虚しい。住民の声はどうして行政に届かないのか?この国は民主主義の国ではないのか?とまで考えてしまう。
外環道問題に翻弄されてきた善福寺さくら町会